審美歯科とは?
虫歯の治療などで入れた銀歯の見た目が気になるなど、歯の「見た目」に関わるお悩みを解決に導くのが、審美歯科治療です。オールセラミックなど、限りなく天然歯に近い白さが再現できる詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)を入れることで、お口まわりの印象を良くすることが可能です。また、第一小臼歯、第二小臼歯(真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯)につきましては、CAD/CAM冠(ハイブリッドレジン冠)での治療が保険適用となります。CADCAMインレー、CADCAM冠はR6年6月より第2大臼歯(7番目)、第1大臼歯(6番目)も保険適用出来る様に成りますので、費用を抑えて歯を白くすることも可能です。
自費診療は高品質な補綴物を作成する「CAD/CAMシステム」を採用しており精度の高い審美治療を実現しています。また金属アレルギーに配慮したセラミック、ジルコニアのみのメタルフリー治療も取り入れています。患者様にとって、できる限り良い結果をもたらす審美治療をご提供出来るよう、努めて参りますので、「歯をきれいに見せたい」「歯を白くしたい」とお考えであれば、お気軽に当クリニックまでご相談ください。

保険と自費の違い
治療には自費診療と保険診療の2種類がありますが、審美歯科の自費診療と保険診療にはどのような違いがあるのでしょうか。以下について説明いたします。
なんといっても、見た目の美しさが変わってきます。保険適用の治療の場合はレジンと呼ばれるプラスチック素材が用いられます。レジンは安価ですが、時間の経過とともに見た目が劣化してきてしまいます。それに比べて自費診療の場合はセラミックやジルコニアといった素材が用いられますので見た目が劣化しないことが最大の特徴です。

保険適用の場合は、健康保険内で受けられる治療の制度で噛めるという歯本来の機能を取り戻すことが目的の治療となります。使われる素材や治療法は昔から変わらないものになりますので、安価で治療を受けていただくことが可能です。自費診療に関しては保険が適用されませんので、全額自己負担での治療となります。

保険適用での治療では銀歯が使用されることがあります。その場合は金属アレルギーがある場合、発疹が起きてしまうこともあります。そのため、全額自己負担の自費診療でメタルフリー素材を希望される方も増えてきています。

保険での材料では、歯と被せ物の間に隙間が生まれてしまう可能性があります。人工の被せ物の隙間を埋めようとしても保険の材料では限界があり、せっかく治療を行なっても隙間に汚れが溜まって虫歯が再発してしまうことも。しかし、自費の場合は隙間をしっかりと埋めることが可能なため汚れが溜まるのを防ぐことができます。また、セラミック素材の性質上汚れがつきにくい特徴があるため、虫歯再発リスクの低下が見込めます。

当院が扱う詰め物
材質
金合金
メリット
- 耐久性に優れている
- 虫歯の再発リスクが低い
- 金属アレルギーになりにくい
デメリット
- 審美性が劣る
料金
44,000円(税込)~
材質
銀やパラジウムなどを含む銀合金
メリット
- 保険適用なので、費用を抑えることができる
デメリット
- 審美性が劣る
- 虫歯の再発リスクが高い
- 金属アレルギーの原因となる可能性がある
料金
保険適用
材質
ジルコニア(人工ダイヤモンド)
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 天然歯に近い白さを再現することができる
- 変色することがない
- 摩耗に強く、耐久性に優れている
デメリット
- 天然の歯より硬くセラミックより透明感が劣る
強度
曲げ強さ1200Mpa
料金
55,000円(税込)~
オールセラミックとは、表面も内側もすべてセラミックでできています。光を透過する為に、まるで天然歯のような透明感があり、年月が経っても半永久的に変色をしない素材です。ジルコニアと比べると多少強度が劣るが、審美性に優れた素材です。金属を使用しないため、金属アレルギーの心配はありません。
材質
セラミック(陶器)
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 天然歯に近い白さを再現出来る
- 変色する事がない
デメリット
- 極度に強い衝撃を与えると割れる事がある
強度
曲げ強さ400Mpa
料金
(被せ物:クラウン)
ステインニング法:66,000円(税込)
レイヤリング法:99,000円(税込)
料金
(詰め物:インレー)
55,000円(税込)
材質
ハイブリッドレジン
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 歯を白くすることができる
デメリット
- 経時的に変色の可能性がある
- 強度が低く割れやすいため、力がかかる歯に使用できない
強度
小臼歯:240~270Mpa
大臼歯:300Mpa
料金
保険適用
当院が扱う被せ物
材質
ハイブリッドレジン
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 臼歯部(小臼歯、大臼歯)全て保険適用となった。
デメリット
- 経時的に変色の可能性がある
- 強度が低く割れやすいため、力がかかる歯には使用できない
適応部位
単冠のみ
強度
小臼歯:240~270Mpa
大臼歯:300Mpa
料金
保険適用
材質
セラミック(陶器)
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 天然歯に近い白さを再現することができる
- セラミックブロックから削り出すため、内部気孔もなく、品質が安定している
- レイヤニング法では、ステイニング法に陶材の築盛を行うことで、より高い審美性を得ることができる
- 変色することがない
デメリット
- 極度に強い衝撃を与えると、割れることがある
適応部位
単冠のみ
強度
強い(曲げ強さ400Mpa)
料金
66,000円(税込)~
オールジルコニアとは、表面も内面もすべてジルコニア素材で出来ている為、強度がしっかりとしています。金属を使用していないため、金属アレルギ―が心配な方でも安心して使用出来ます。ジルコニアは、モース硬度がダイヤモンドに匹敵するぐらいあり、人工ダイヤモンドとも呼ばれています。金属よりも強度がありますが軽く丈夫で、セラミックよりも極めて欠けにくいです。その為、噛む力が多く加わる奥歯に適応しています。
材質
ジルコニア(人工ダイヤモンド)
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 天然歯に近い白さを再現することができる
- 白色ベースなため、仕上がりが美しい
- ジルコニアセラミックよりも、歯を削る量を少なくすることができる
- 変色することがない
- 摩耗に強く、耐久性に優れている
デメリット
- ジルコニアセラミックに比べ、細かな色調が出ない
- 天然の歯より固く、セラミックより透明感が劣る
適応部位
- 奥歯やブリッジにも使用可
- 前歯
強度
強い(UTML法 曲げ強さ 600Mpa)
非常に強い(ML法 曲げ強さ 1200Mpa)
料金
UTML法:99,000円(税込)~
料金
(ML法)
ML法:55,000円(税込)~
ステイン無(E-グレーズ):66000円 (税込)
ステイン有:77000円(税込)
(被せ物)インレー:55000円(税込)
ジルコニアセラミックは、ジルコニアのフレームの上にセラミックを焼き付けた物です。内側のジルコニアは金属よりも軽く、金属のフレームの上にセラミックを焼き付けるメタルボンドと違い親和性があります。審美性が高いセラミックが歯のエナメル質を再現し、自然な透明感を出せる為、優れた審美性と強度を持つ最高も素材です。
材質
セラミック(外)、ジルコニア(中)
メリット
- 金属アレルギーの心配がない
- 天然歯に近い白さを再現することができる
- 細かい色調が可能(マスキング効果に優れているため、ケースによってはオールセラミックよりも審美性を高めることが可能)
- 仮止めで経過を観察することが可能(オールセラミックは基本的に仮止めできない)
- 変色することがない
デメリット
- 極度に強い衝撃を与えると、割れることがある
- 歯を削る量が比較的多い
適応部位
奥歯やブリッジにも使用可
前歯
強度
- 非常に強い(曲げ強さ1200Mpaで中は強い)
- セラミック部 曲げ強さ(80~120Mpa)
中は非常に強いがセラミック部は天然歯のエナメル質と同程度の強さなので、極度に強い衝撃を与えると割れることがある。
料金
132,000円(税込)~
ファイバーコア:11,000円(税込)
CAD /CAMシステムとは
CAD:コンピュータ支援設計、CAM:コンピュータ支援製造です。3D光学カメラによる写真データをもとにして、コンピュータ上でクラウンの設計を行い、それに基づいてセラミックやジルコニアを削り出し、クラウンを自動的に作成するシステムです。CAD/CAMシステムによって作られたクラウンは高い生体親和性、優れた精度を持っています。
※当院ホームページブログ2024年6月、7月、2023年9月、2023年12月の内容を参考にしてください。

セラミック治療の流れ
01.治療前のカウンセリング
02.検査(レントゲン撮影、口腔内写真)、治療、印象、作製
03.土台作り、仮歯の装着
04.セラミックの被せ物、詰め物の装着
05.定期検診
当院の症例


治療名称
ジルコニアクラウンステイン有作製
(12,11,21,22)
治療費
75600×4=302400円(税込)
治療期間
H31年2月7日~3月15日
メンテナンス頻度
4~6ヶ月
治療内容
患者の症状:12,11,21,22部の被せ物をやり替えたいと言う事で受診。
治療方法:被せ物を除去してジルコニアクラウン形成、印象をしてからジルコニアクラウンの装着をする。
治療結果:フテキの被せ物を除去して作り替えた結果綺麗に成り非常に満足している。
治療の注意点
(リスク/副作用)
被せ物を除去する際に過剰な力が掛かると、歯冠部が破折する事もあるので注意が必要。前歯部の治療で仮歯(TEK)を入れるのでたまに外れる事もある。


治療名称
ジルコニアセラミック作製(12,11,21,22)
治療費
126000円×4=504000円(税込)
治療期間
H24年6月8日~8月31日
メンテナンス頻度
4~6ヶ月
治療内容
患者の症状:12,11,21,22部を綺麗にして欲しいと言う。
治療方法:麻抜(神経を取って)してから貼薬し根管充填後ファイバーコア印象、SETしてからジルコニアセラミックの形成、印象してジルコニアセラミックを装着する。
治療結果:前歯部の隙間も無くなり左右均等に綺麗に歯が並んだので非常に満足している。
治療の注意点
(リスク/副作用)
4本の歯の神経を取ったので少し治療期間も掛かりました。前歯部の治療で仮歯(TEK)を入れるので、たまに外れる事もある。