機能面と審美面を両立した矯正治療
「口を開けて笑うのが苦手」・「人前に立つ時に気になる」など、口元にお悩みを抱えていらっしゃる方も多いかと思います。矯正治療はいくつかの治療法を用いて、歯並びを改善し、美しい見た目を目指す治療方法です。しかし、ただ歯並びを整えるだけでは、見た目は綺麗になってもしっかりと噛めなければ日常を快適に過ごすことができません。当院では見た目だけではなく、かみ合わせも考慮した矯正を行っております。かみ合わせが整うと、食事がしやすくなるだけではなく、歯の清掃がしやすくなり虫歯や歯周病への予防にも繋がっていきます。
こんなお悩みありませんか?

前歯が出ているのが気になる(出っ歯)

下顎が出ているのが気になる(しゃくれ)

かみ合わせが悪い(過蓋咬合)

口が空いた状態で口呼吸が癖になってる(開咬)

口元の見た目が悪い(叢生)
当院の矯正治療について
マウスピース矯正
マウスピース矯正装置で歯が動いていく仕組みは、どのメーカーでも基本的には変わりません。マウスピース矯正装置は、歯を構成する組織の性質を利用して歯を動かしていく仕組みです。歯は持続的に適正な力が加わると、力が加えられている側の歯根膜は圧迫されて厚みが縮まり、逆側では引っ張られて伸びます。すると、力が加えられている側の歯槽骨が吸収され、それによりできたスペースに歯が移動していき、歯が移動した後には徐々に新しい骨が作られます。歯根膜は常に厚みを一定に保とうとする性質をもっており、この仕組みを利用して繰り返すことで、歯が動いていくのです。歯を1mm動かすのに約1ヶ月ほどかけて、徐々に歯並びを整えていきます。

シースルーアライナー矯正では歯にピッタリとフィットする透明なシートを使って治療を進めるため、従来のワイヤー治療のように目立ちません。またNCアライナーとは異なり、ソフトタイプとハードタイプの2種類のマウスピースを使用します。そのため歯の移動にともなう痛みの軽減と、効率的な矯正を可能にしました。取り外しも可能なので、いつも通り食事や歯磨きができます。
- レントゲンなどのデータをもとに、患者様お一人おひとりに合わせたカスタムメイドな治療計画ができます。
- 着脱可能なため、いつも通りの食事や歯磨きができます。装置のお手入れも気軽にできるため衛生的です。
- 他の矯正システムより短い期間で治療が可能です。
- 他の矯正システムより費用負担が少ない傾向にあります。
- 透明なシートを使うため従来のワイヤー矯正より審美性が高く、笑顔に自信が持てます。
- 3D矯正専用ソフトで治療のシミュレーションが可能です。当院ではメディットI700の口腔内スキャナ―を使用しております。
- 前歯が出ている。
- 歯並びの凸凹が気になる。
- 前歯のかみ合わせが深い。
- 隙間がある。
- 前歯部が噛み合わない。
01.カウンセリング
患者様の歯列の悩みをお聞き致します。患者様のご希望やご要望について歯科医師がカウンセリングを行い治療方針を立てます。
02.診断用資料の取得
診断に必要な歯のレントゲンや、口腔内・お顔の写真を撮影します。また、口腔内スキャナーでスキャンしたデータなどをもとにデジタル資料を作製します。
03.診断・分析
3D矯正専用ソフトを使用し、矯正治療開始前と矯正後のイメージ映像を事前に患者様に見ていただき、実際に矯正をするかどうかご判断いただきます。
04.お見積りの作成
これまでの検査・診断結果をもとに、マウスピース矯正の開始から終了までの、おおよその期間と通院回数、治療に必要となる金額の見積書を作成し、患者様に内容をご覧いただきます。ご納得・ご同意をいただいたら、治療を開始します。
05.製作
3Dプリンターで模型を製作してから、アライナーの製作を行います。
06.納品、装着
通常ソフトタイプを1週間、ハードタイプを2週間装着し、次のステップへと進みます。1度に全体のマウスピースを製作する形式ではなく、段階的に製作してフィードバックを差し上げながら、より安全に矯正治療を行います。
07.来院頻度
1ステップ (ソフト1週間 ハード2週間)でマウスピースを交換します。3週間後に次のステップのマウスピースへと移行しますので、来院は3週間に1回となります。マウスピースが一括納品ではなく、3ステップずつマウスピースが納品されるので3ステップが終わったら歯型を取るかたちに成ります。基本的な流れなので装着期間や来院頻度は、多少異なる場合がございます。
- 1日に18〜22時間の装着が基本です。食事の時や歯みがきの際には外しても良いですが、それ以外は装着して頂きます。
- 治療期間は患者さんの状態により異なるため、シミュレーションにより治療ステップ数を決定します。(原則、ソフトタイプを1週間+ハードタイプ2週間で1ステップ、となります)
- 装置を外す際には奥歯側から丁寧に外してください。
- 食事のときやコーヒー・お茶など熱い飲み物を飲むときは、必ず装置をはずしてください。
- 装置が変形したり、破損、紛失した際には、すぐご連絡ください。
- 治、療をスムーズに行うにあたって、歯科医師の指導に従って下さい。
見積もりの時点で、治療後の最終的な歯並びを、コンピューターの解析により画像で、確認する事が出来ます。治療期間や、使用するマウスピースの枚数が算出されるので、治療のモチベーションも上がります。また、一度の型採りで5枚のマウスピースを、作製することが可能なので、型取りの回数が少なく成ります。
- 透明なプラスチックなので、矯正治療をしている事がほとんどわかりません。
- 取り外し可能なので、普段通りの食事、歯磨きが出来ます。
- ワイヤーによる治療の様な凸凹がないので、日常生活にほとんど支障がありません。
- マウスピースは取り外しして歯のメンテナンスが出来るので虫歯になるリスクを抑える事が出来ます。
- 歯のホワイトニングが出来ます。きれいになった歯並びをホワイトニングする事で口元がいっそう引き立ちます。
- 金属アレルギーの心配がありません。
- 非抜歯で、以下の条件を満たすもの「軽度の空隙がある。」「軽度の叢生で歯列の拡大で、噛み合わせの改善」が見込まれる。
- 大きな歯の移動がない。
- 矯正治療終了後の後戻りを改善出来る。
- 抜歯症例であっても歯牙の移動量が少なく、かつ傾斜移動のみで改善出来る。
- 金属アレルギーを有する。
01.カウンセリング
歯が重なっている(叢生)、前歯が出ている(前突症)など歯並びに関する悩みや希望を、お伺い致します。マウスピース矯正治療の概要についてご説明致します。
02.精密検査
マウスピース矯正治療のための、レントゲン撮影、CT撮影顔貌写真、口腔内写真を撮り、詳しく口腔内診査を行います。歯型を採り、その模型を詳しく解析、分析します。
03.診断、治療方針の説明
精密検査、事前シュミレーション結果から、正確な診断を行い、治療計画を立てます。デジタルデータで治療終了までのシュミレーションの確認を行い、マウスピースのステップ数、矯正治療概算を患者様に説明します。納得して頂けたら、マウスピースを作製するための歯型を採ります。
04.治療開始
歯型を採ってから2週間で、マウスピース5枚が完成されます。まず1枚目を患者様の口腔内で簡単に調整し、着脱方法、装着時間の説明し、1枚目をお渡し、矯正治療を開始します。1日20時間以上の装着が必要です。(これを守らないと歯牙移動が発現しない。)
05.経過観察
最初の装置を装着してから2週間後に来院して頂き、装着時間の確認と、装着中の痛みの有無などを聴き、経過良好なら、残り4枚をお渡しします。4枚目の装着終了時期(6週間後)に来院して頂きます。
06.経過観察
6枚目以降のマウスピースを作製の為の歯型採取4枚目の装着終了時点での、口腔内写真撮影を行い、歯牙移動状況の確認。マウスピース作製の為の歯型を採り、2週間後に来院して頂き、マウスピース5枚をお渡しする予定です。
07.経過観察
6枚目以降のマウスピースお渡し。新しいマウスピースを5枚お渡し致します。
マウスピースの取り扱いにも慣れているので、次回は9枚目の装着終了時期(8週間後)に来院して頂きます。これを繰り返す事によってマウスピース矯正治療が進みます。
08.保定
マウスピースを装着更新し、数ヶ月から数年かけて歯の移動が終了したら、最後に使用したマウスピースを、後戻り防止の為に装着します。これを保定と言います。保定の為のマウスピースは、最初の1年ぐらいは1日装着(17時間以上)、それ以降は就寝時のみ装着して頂きます。保定用マウスピースは1年ぐらいで交換が必要と成ります。保定用マウスピースの就寝時装着は、ずっと続けて頂きたいですが、状況に応じて週に数回の装着に減らして行きます。保定期間は3~4年見ておく事をおすすめします。保定期間の来院は3~6ヶ月に1度ぐらいと成ります。マウスピース矯正では、対応できない症例もありますので、 担当医と相談して頂き、決めていくことになります。 マウスピース矯正に興味のある方、歯並びに悩んでいる方、まずはお気軽にご相談下さい。
当院のNCアライナーの症例


治療名称
NCアライナー症例(マウスピース矯正症例)
治療費
275,000円(税込)
治療期間
NCアライナー矯正期間:R2年7月1日~R3年1月22日
リテイナー保定期間:R3年1月23日~2年以上
メンテナンス頻度
3ヶ月でしたが、R3年6月19日まで受診されていましたが、それ以降は受診されなくなった。
治療内容
患者の症状:上顎前歯部正中離開と下顎前歯部の叢生が気にまるのでマウスピース矯正がしたい。
治療方法:NCアライナー矯正の術前術後のシュミレーション後カウンセリングして治療するのは、費用の関係で上顎前歯部離開のみの治療と成りました。CT、パノラマレントゲン、口腔内写真の精密検査をする。NCアライナー矯正開始(アライナーハードタイプ1枚を装着時間は1日20時間以上2週間装着し、次のステップへ進んで行く。5ステップ毎に作製してフィードバックしながら矯正完了のステップまでアライナー装着したら矯正完了で次はリテイナーSETは2年以上必要。
治療結果:上顎前歯部正中離開が無くなり綺麗な歯並びになったので満足している。
治療の注意点
(リスク/副作用)
アライナーを1日20時間以上装着しないとシュミレーション通り歯が動かないので矯正治療期間も延びるし治療費も追加されていくので、アライナーをしっかりと装着して頂く必要があります。
NCアライナーとシースルーアライナーの使い分け方
NCアライナーは比較的軽度な不正咬合の方
前歯が前突気味である、反対咬合である、咬合した時に前歯が咬み合わない(開咬)下の前歯が上の歯に隠れてしまう(過蓋咬合)など骨格的な問題や、歯の傾斜度が大きい場合、歯と歯の重なりが大きい人は、適応が難しいが、比較的軽度な叢生に適応出来る。
シースルーアライナーは中等度な不正咬合の方
前歯が前突気味である、反対咬合である、咬合した時に前歯が咬み合わない(開咬)、下の前歯が上の歯に隠れてしまう(過蓋咬合)など骨格的な問題などには、適応は難しいが、比較的中等度な叢生に適応出来る。NCアライナーは1ステップがハード1枚なのに比べ、シースルーアライナーは、初めにソフト(柔らかめ)のマウスピースを付けるので、重なりが多い歯並びの場合でもマウスピースが比較的入りやすいです。現在の歯並びとは違うマウスピースを装着するため、いきなりハードタイプのマウスピースを装着すると、痛みを強く感じることも多いため、ソフトとハードを順番に使うことで痛みをやわらげながら歯を動かしていきます。
ソフトタイプの特徴
一般的に、ソフトタイプのマウスピースは、歯を動かすための準備期間という役割です。ソフトタイプは厚さが0.3mm〜0.5mm程度と薄く作られており、喋るときに違和感を覚えにくいのが特徴です。
ハードタイプの特徴
ソフトタイプよりも硬いハードタイプは、厚みが0.5mm〜0.8mm程度です。準備運動を終えた歯をソフトタイプよりも動かし、次の段階へステップアップさせる役割をしてくれます。ソフトタイプを装着して、すべての歯とマウスピースに隙間がなくなり、歯面とぴったりフィットした状態になったらハードタイプに交換する時期です。また、矯正治療は治療期間が長く通院回数も多いため、なんらかの理由により次回通院までの期間が空いてしまうときは、最後に使用したハードタイプのマウスピースをリテーナー(保定装置)代わりにつけておくこともできます。