インプラントはこんな方におすすめです
歯を失った際は、審美性と機能性を回復させる必要があります。インプラントは、歯を失った方が行う治療法のひとつで人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、天然歯に近い感覚と機能を取り戻していく治療法です。
審美性や食事の際の違和感・発音の心配がなくなるだけでなく、お口の健康も維持できる治療法として注目を集めています。
年齢を重ねても快適な食生活を楽しみたい方、自然な見た目にこだわりたい方にとってインプラントは理想的な選択肢となるでしょう。
当院では、インプラントの無料相談を行なっております。インプラントに興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
インプラント、ブリッジ、入れ歯の比較
失った歯を補う方法には、主にインプラント、入れ歯、ブリッジの3つの選択肢があります。
それぞれの特徴を詳しく確認していきましょう。
インプラント
インプラントは、顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工の歯根を埋め込んでその上に被せ物を被せていく治療法です。人工の歯根を使用するため、自然な噛み心地を得ることができます。固定力が強く、食事の制限がほとんどない点が大きな特長です。
また、隣接する健康な歯を削る必要がないため周囲の歯に負担が掛かりません。顎の骨の吸収も防げるため、長期的なお口の健康維持が期待できるでしょう。インプラントは初期費用が比較的高額ですが、適切なケアを行えば10年以上の長期使用が可能です。

入れ歯
入れ歯は、プラスチック性の素材を使用した取り外しが可能な人工歯です。
保険が適用されるため費用が比較的安価に作製できます。また、手術の必要がないことから、体への負担が少ない点が特徴です。
しかし、歯を失った部分が多いほど異物感や違和感を感じやすく、経年による適合性の低下や、咀嚼力が低下するため食事の制限が生じることがあります。平均寿命は4〜5年で、歯茎に合わせて定期的な調整や新調が必要となるケースもあるでしょう。

ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣りにある歯を支えとして、人工歯を固定する治療法です。
見た目が自然で、手術の必要もないため短期間で治療が完了するメリットがあります。
保険が適用できるので、比較的安価に作製することが可能です。
ただし、ブリッジは健康な歯を削る必要があり、支台となる歯に大きな負担が掛かります。支台となる歯の寿命についても考慮した上で選択するようにしましょう。

インプラント・入れ歯・ブリッジの比較表
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当院のインプラントメーカーについて
当院では、世界的に高い信頼を得ているバイオホライズン社のインプラントを採用しています。1994年の設立以来、100か国以上で使用され続けている実績があり、優れた品質・安全性は多くの臨床データで実証されています。バイオホライズン社の特許技術であるインプラント体の表面処理「レーザーロック」により歯茎との付着性が高くなり、長期的な安定性に優れている点が特長です。
医療機器の品質を示すCEマークやFDA承認も取得しており、世界基準の厳しい検査をクリアした信頼できる製品となっています。
当院では、確かな品質のインプラントを用いることで、安心・安全な治療を提供いたします。
正確なインプラントを行うために
当院では、デジタル技術でより精密で安全なインプラント治療を実現しています。
治療に先立ち3次元CTによる詳細な検査を実施して顎の骨の状態や神経の位置を立体的に把握して最適な埋入位置と角度を決定いたします。
当院では、サージカルガイドを用いた手術を行っております。サージカルガイドとは、術前のCTデータを基に作成する手術用の誘導装置です。従来のインプラント手術では、術者の経験と技術に委ねられていた部分が大きく、埋入位置にわずかなずれが生じるリスクがありました。サージカルガイドを使用することで、術前のシミュレーション通りの位置にミリ単位の精度でインプラントを埋入することが可能となります。
正確にインプラントを埋入することで、神経や血管を傷つけるリスクを最小限に抑え、より安全な手術を実現できます。最新技術と経験を組み合わせることで、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療をご提供します。

インプラント治療の流れ
インプラントは被せ物が入るまで、いくつか段階を踏んで進めていきます。
当院では患者様の不安を取り除き、安心して治療に臨んでいただけるように一つひとつ工程を丁寧に説明しながら行っていきます。
01.初診・検査・診断
はじめに口の中の詳しい検査を行います。
CTで顎の骨の状態を立体的に確認し、レントゲン撮影や口腔内検査も実施。全身の健康状態もチェックし、インプラント治療に適しているかを慎重に判断します。これらの情報を基に、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案いたします。
02.事前準備・基礎治療
インプラント手術の成功率を高めるため、必要に応じて歯周病の治療や抜歯、骨の状態を改善するための処置など行います。
より安全な環境で手術するために、歯石除去やクリーニングで口腔内を清潔に整えていきます。
03.インプラント埋入手術
局所麻酔を使用し、痛みを抑えながら人工歯根を顎の骨に埋め込みます。
手術時間は1本あたり1〜2時間程度。患者様の負担を最小限に抑える施術を心がけております。
04.骨との結合期間
埋め込んだインプラントと顎の骨が強固に結合するまで、下顎は2~3ヶ月で上顎は4~6ヶ月の治癒期間が必要です。
この期間中は必要に応じて仮歯を装着し、見た目や機能面でも日常生活に支障が出ないよう配慮いたします。
05.人工歯の装着
インプラントと顎の骨が結合されたら、最終的な被せ物を作製していきます。噛み合わせや見た目を考慮して作製された人工歯を装着します。
形や色は天然歯に近づけて製作するため、違和感なくお使いいただけるでしょう。
06.メンテナンス
インプラントを快適に使用するためには、治療完了後も定期的なメンテナンスが必要不可欠です。3〜6ヶ月ごとの検診で、インプラントと周囲の組織にトラブルがないか確認させていただきます。
また当院では万が一、インプラントにトラブルが生じた際の保証制度を設けております。
適切なケア方法も指導し長期的に快適にお使いいただけるようサポートいたしますので、ご安心ください。
インプラントの1回法と2回法に関して
二回法の特徴
二回法では、外科手術を2回行います。
1回目の手術で顎の骨にインプラントを埋め込み、一度歯ぐきを閉じた後、約3~6ヶ月かけ、インプラントと骨が結合するのを待ちます。
再度歯肉を2回目の手術で切開し、アバットメントをインプラントに連結します。
連結する際に、新しく形づくられた骨が、周囲を覆っている場合には少し骨を削る必要があります。
二回法のメリットデメリット
- ほとんど大体のケースで適用できる。(全身疾患をお持ちの方や審美性を求める方、顎の骨がやせている方など)
- 数種類の中からアバットメントを選択して連結出来、お口の状態と治療経過に合わせて人工の歯の形態を、必要に応じて変える事が出来る。
- 治癒期間を設けるために歯ぐきを閉じてるため、感染のリスクが低い。
- 手術が合計2回必要となるので、身体の負担が患者様へかかる。
- インプラントをつないでいるネジがアバットメント装着後、緩む可能性がある。
- 1回法よりも人工の歯が入るまでの工程が複雑なので、治療時間がかかる。
一回法の特徴
一回法では、1回のみ手術を行います。インプラントを手術で埋め込み、アバットメント連結を行います。
歯ぐきの上にアバットメントの一部を露出した状態にします。
インプラントと骨がこの状態で結合する期間を経て、歯ぐきを再度切開する事なく(2回法の様に)人工歯冠の作製をします。
一回法のメリットデメリット
- 患者様の身体への負担が軽い。(1回の手術で済むため)
- 人工の歯が入るまでの工程が単純なため、2回法よりも短い治療時間で済む。
- ネジの緩みの心配がないので、強度に優れている。
- 十分に顎の骨の厚みがあるケースに限られる。
- 人工の歯の形態が、埋め入れたインプラントの方向である程度決まってしまう。
- インプラントごとアバットメントにトラブルが発生した時、撤去しなければならない恐れがある。インプラント体の一部が露出している形となる為、口の中で感染するリスクが高い。
インプラント症例


治療名称
インプラント補綴(35,36)
治療費
1,090,800円(税込)
治療期間
H29年5月27日~H30年5月24日
メンテナンス頻度
2ヶ月毎
治療内容
患者の症状:35部FMCがダッリし歯根破折したと言う事と36,37部義歯が痛いと受診。
治療方法:35部抜歯を行い、抜歯部治癒確認。35、36、37部欠損部義歯が嫌だと言う事で治療方法説明した結果、インプラント補綴を希望されたので、静脈内鎮静麻酔下で、35、36部サージカルガイドを使用してインプラント埋入手術、骨造成手術を行う。37部は開口量に問題があり、インプラントが埋入出来なかった。骨質が悪かったので、インプラントの生着に9ヶ月の待機期間後に、インプラント2次手術を行い、1ヶ月の治癒期間後、インプラント印象採得を行い、インプラント上部構造物装着する。
治療結果:以前装着していた義歯の毎日の取り外しと義歯の装着違和感、痛みから解放されて、毎日食事を美味しく頂けている。インプラント補綴装着後約8年経過しているがまったくトラブルなく生活出来ている。
治療の注意点
(リスク/副作用)
女性患者さんの場合、骨粗鬆症の方が多いので、インプラントが生着するのに、待機期間が長くなる。インプラントの生着を待たず急いてしまうと、インプラントの脱落の要因となる。下顎のインプラント埋入の際は、下歯槽神経の損傷しない様注意が必要である。今回の症例では術後の知覚麻痺なども無くインプラントもしっかり生着して予後良好である。