親知らず|大阪市福島区にある歯医者【あいデンタルクリニック】|土曜日診療可

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親知らずは、最後方部に生えてくる大臼歯で、第3大臼歯あるいは智歯とも言います。

親知らずは1番最後に生えてくる(18歳~20歳ぐらいに生えます)ため、生える場所が残っていません。

親知らずが正しく生えてくる人が3割ぐらいで、残りの7割の人は親知らずが斜めに生えたり埋まっていたりしています。骨の中に埋まったまま萌出しなかったり(埋伏歯)、横向きや斜め向きに生えて来たり(位置異常)する事が多いです。横向きや斜め向きで不完全に生えてしまうと歯ブラシをしても清掃しにくく、汚れがたまりやすく、そのために虫歯に成ったり、痛みが出たり、腫れたりする事が多いです。

こうした場合には、親知らずの抜歯を検討する必要があります。

診察室-19

抜歯を検討する必要があるケース

智歯周囲炎


親知らずの周囲が腫れて炎症を起こして痛みが出る状態です。

親知らずが横向き、斜め向きに中途半端に生えていると、歯肉が部分的に被ったままになっています。その部位は清掃がしにくく汚れがたまりやすく、歯肉の炎症を起こす原因となり、親知らずの歯肉炎症は智歯周囲炎と言います。智歯周囲炎が酷くなり、炎症が周囲組織に拡がると、顔が腫れたり、口が開きにくくなったりします。1度智歯周囲炎を起こすと炎症を繰り返す様に成る為、多くの場合抜歯を勧められる様に成ります。

親知らずの痛みや、腫れがある


親知らずが斜め向きに生えていて歯が少ししか出ていない時に歯ブラシが充分出来ず、汚れがたまりやすい部位があると智歯周囲炎、虫歯や歯周病に成る事があります。また萌出する所が無いので、歯肉に覆われて、そこに細菌が侵入して炎症が起きる事があります。炎症を繰り返すと、となりの歯を支えている骨が溶けるなどの悪影響を起こします。

歯並びに影響を起こしている時


親知らずが横向き、斜め向きになっている場合、となりの歯(第2大臼歯)に後ろから押すよ様な力がかかります。親知らずがとなりの歯を強く押す事により歯並びを悪くする事があります。

親知らずが原因でとなりの歯が虫歯に成る


となりの歯(第2大臼歯)が虫歯に成った場合、第2大臼歯の治療をするために、親知らずを抜歯する必要があります。

親知らずをそのまま放置していると、第2大臼歯の歯根が親知らずに押される事で、歯根が溶かされてしまい保存不可能になる危険性があります。

顎関節症に成りやすい


上顎と下顎の噛み合わさる歯がどちらかの歯が無い場合は歯が伸びてくるので、顎の運動をじゃまして顎関節が痛くなる場合があり、親知らずの位置異常によって歯並びや噛み合わせが悪くなり、顎関節負荷がかかり、顎関節部で痛みが出て、開口もしにくくなる事があります。

口臭の原因に成ります


親知らず周辺がいつも清掃しにくい状態なので、口臭の原因になります

腫瘍や嚢胞の原因になっている


骨の中に埋まっている親知らずが、腫瘍や嚢胞の原因になる場合があります。親知らずなど骨の中に埋まっている歯が原因で、歯の周囲に液状の内容物が袋状に生じた症状を含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)と呼びます。

ほとんどが無症状ですが、放置していると大きくなり、顎の骨を溶かすので、摘出が必要になります。稀ではありますが、埋まっている歯が原因で発生する腫瘍(歯原性腫瘍)が出来る場合があります。

噛み合わせた時に親知らずが歯肉や頬粘膜を傷つける場合


歯は嚙み合う相手がいないとどんどん伸びてきます。

歯が伸びてくると向かいの歯肉や頬粘膜に接触する様に成り、その部分を傷つけて痛みを引き起こす様に成ります。

親知らずは全て抜いた方がよいのか

親知らずが正常に萌出していて上下顎で噛み合っている場合やとなりの奥歯が抜けている場合はブリッジの支台歯となり、抜歯しなくても良いと思われます。また高齢者や基礎疾患のある場合は抜歯をするかどうかは主治医と充分に相談する事をお勧め致します。

治療の流れ

01.消炎処置

炎症が酷く急性症状がある場合、まず炎症を落ち着かせる必要があります。炎症が強い状態では、親知らず周辺の組織が酸性になっている為に、麻酔が効きにくい状態になっています。

炎症が強い場合はまず抗生剤を投薬して、炎症を落ち着かせます。

02.CT撮影(必要な場合のみ)

親知らずが横向きや斜め向きに生えている時や深い位置に埋まっている時に親知らずと神経の位置関係と距離を確認する為に、CT撮影を行った方が安心です。

親知らずを切削器具で分割して抜歯する時に神経から4mm以上離れていれば安全に処置する事が可能です。

03.抜歯処置

親知らずの抜歯の時には、伝達麻酔、浸潤麻酔を行った後、歯の形がしっかり見える様にする為に、メスで歯肉切開をし歯肉を剥離した後、歯の分割を行ってから抜歯をした後は、切開面を縫合し圧迫止血して止血確認します。

04.消毒

抜歯後、術後感染による頬側部の腫脹や口の開きずらさがないを確認と消毒を行います。また、縫合を行った場合は、術後5日~7日をめどに抜糸をします。歯を抜いた後の腫れは術後2~3日目がピークです。術後感染などの問題が無ければ1週間程度で痛みや腫れは大体は収まります。

抜くべきか迷ったら、ぜひ【あいデンタルクリニック】にご相談ください

親知らずが上下顎で正常に萌出して噛み合っている場合は、特に抜歯する必要がありません。

しかし親知らずが原因で歯肉の腫れが繰り返し起こる場合や、周りの歯に虫歯や歯根を吸収するような影響がある場合は抜歯を考える必要があります。

抜歯をするメリットとデメリットを天秤にかけて見て、メリットの方が大きいと判断出来る様であれば抜歯の適応と考えた方が良いでしょう。当院ではCT撮影を行う事で親知らずの難易度を正確に診断する事が可能です。

親知らずでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。